両眼解放屈折検査

両眼開放屈折検査

両眼開屈折検査の意義

よく見えるメガネは、片眼遮蔽屈折検査(単眼による屈折検査)でもえられますが、長時間かけても疲れないメガネとなるともう少しハイレベルな検査をしなければえられないというのが眼鏡業界の常識です。その一つに両眼開放自覚的屈折検査(以下両眼解放屈折検査)というものがあります。両眼開放屈折検査を行えば余計な調節の介入を防ぐ事が出来ます。片眼遮蔽屈折検査では往々にしてよからぬ調節が介入してしまいます。その結果出来たメガネ(両眼視状態)では、左右の調節のバランスが悪くなったり、近視の過矯正・遠視の低矯正になりがちで、違和感や疲れが出てしまう可能性が高くなります。

両眼解放屈折検査が一般に浸透しない理由は?

  1. 調節バランスをそれほど重要視していないから。
  2. 今まで単眼による屈折検査での処方で問題がなかったから。
  3. 検査機器等設備がないのでやっていない。
  4. 検査方法が難しいのでやっていない。
  5. 検査が出来るスタッフがいないのでやっていない。
  6. 時間がかかるのでやってない。(効率が悪い)

等の理由が考えられます。

両眼開放屈折検査の勧め

眼精疲労がメディアでも多くとりあげられていますが、眼科では疲労回復用ビタミン剤の処方、鍼灸院での針治療、リラクゼーションでのマッサージ等巷では多くの対策用サービスがあります。しかし、どれも真の原因を究明しその対策をしているとは考えにくいところであります。眼科やメガネ店では眼精疲労の原因を特定出来る方法があります。その一つが「両眼視機能検査」です。でもそれは大変な労力と知識が必要なため一朝一夕に会得するのは無理だと言われそうです。それならまず両眼開放屈折検査から初められたらいかがでしょうか。片眼遮蔽屈折検査で求められる度数より随分楽なメガネになると思います。施設に偏光視力表が組み込まれている視力検査機器がありましたらマニアルに検査方法が記載されていると思います。偏光視力表が組み込まれていないのでしたらハンフリス法がありますので、徐々に取り入れたらいかがでしょうか。

両眼開放自覚的屈折検査とは

両眼開放屈自覚的折検査は、両眼を開けた状態(融像視状態)で片眼の屈折度数(球面度数・乱視度・乱視軸)を測定する方法です。片眼遮蔽屈折検査では不要な調節の介入(水晶体が厚くなり屈折を増すこと)を排除しきれず、調節バランスが悪くなったり近視化傾向の度数になったり調節性内斜位が生じたり目に負担のかかる度数になってしまいます。両眼開放屈折検査は余計な調節の介入を防いだり、両眼の調節バランスを取ることが出来るという効果があります。つまり目に負担をかけず楽でよく見える度数が導きだす事ができます。

両眼開放自覚的屈折検査の概略

偏光視表と偏光メガネの組み合わせで行う検査
偏光視表と偏光メガネの組み合わせで行う検査で視力表は中央一列あるいは二列が普通の視表で両脇が偏光視表で出来ている縦型や偏光視表が上下に配置された横型があります。縦型を偏光メガネで見ると、中央は両眼ともに見え左側の偏光視表は左眼でしか見えなく右側の偏光視表は右眼でしか見えないようになります。中央の視表が融像刺激となります。一度雲霧状態(近視では弱く・遠視では強く)にし左右の視力のバランスを取りその後最高視力が得られる球面度数をツインレンズで雲霧を解いて求めます、その後クロスシリンダーにて乱視の検査をします。検査過程では斜位や斜視、抑制等両眼視機能不良も同時に知ることが出来ます。

ハンフリス法

ハンフリス法も両眼解放状態で行える検査方法です。方法は、片眼遮蔽屈折検査で得られた度数に両眼ともプラス0.75程度加え両眼開放状態でぼやかしておきます。

  1. まず右眼(検査眼)の球面度数を0.25Dステップで減じてゆき最高視力を得る度数を求めます
  2. 次にクロスシリンダーにて乱視度・乱視軸の調整をして最高視力を得る度数を求めます。
  3. 右眼の度数をプラス0.75程度加えた元の度数に戻します。
  4. 左眼の目も同様に行います。

ハンフリス法は両眼視が正常な場合にしか有効でないので注意が必要です。

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