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「快適なメガネ」に求められる要素として、

  1. 屈折検査等検査関連・・・「よく見える事」・「楽に見える事」
  2. レンズの選択関連・・・・「収差が少ない事」・「軽い事」・「紫外線対応」・「すっきり見える事」
  3. 加工関連・・・「歪みの少ない加工」「視線と光学中心間距離が適切にあっている事(プリズム相殺後)」
  4. フレームの選択とフィッテング・・・「メガネフレームがお顔に良くフィットしてココチ良い事」

当ホームページでは、1、屈折検査等検査関連の「よく見える事」・「楽に見える事」についてお話しして行きたいと思います。

両眼視検査もすべき!!

今から20年以上も前に、メガネを作るにあたり通常の視力検査だけでなく両眼視検査もすべきと、一部眼鏡機器メーカーや、先進国(米・英・独)で勉強された検眼医(オプトメトリスト)や眼鏡師(アウゲンオプティカー)たちによってすでに説かれていました。 その当時筆者は眼科検査員(OMA)として従事しておりましたが、どうしても自分に合うメガネがない(なんとなく見にくい・疲れて長く掛けていられない)とおっしゃり来院される患者さんが時々おられました。眼に病気はないし度数は合っているのにどうしてかな~?と思って、両眼視検査をするとほとんどの方に何らかの問題があるのが解りました。そこで「両眼視が考慮されたメガネ」をお使い頂く事ででずいぶん楽に見えるようになったと喜ばれたものです。眼鏡店店主となった今でも時間はかかりますが、ほとんどのメガネ検査に両眼視検査を行い「よく見えるメガネ」・「楽に見えるメガネ」の作製ににつとめています。

通常の視力検査のみで済ましていいの?

しかし、現在でも両眼視検査を行ってメガネ処方をしている施設はほとんどありません。それは、メガネ処方に両眼視検査の有用性は認識しているものの、諸事情により通常の視力検査のみで済ましているのが現状ではないでしょうか。それゆえ、両眼視に問題があるのに見過ごされてきた患者さんや眼鏡ユーザーが沢山おられるのではないでしょうか。(両眼視に問題がある症例はこちらをご覧下さい

両眼視検査の勧め

長年眼科及び眼鏡店で両眼視検査に取り組んできた者として、インターネットの普及もあいまって、メガネユーザーの皆さんおよび眼科従事者・眼鏡店勤務者に 両眼視検査の重要性を知っていただきたくここに情報発信することにしました。非常に僭越ではありますが、一人でも多くのユーザーが「快適な視生活」を送れるようになれば幸いです。

物を見ると言うことは

さて両眼視のお話に入る前に視知覚について少々触れておきたいことがあります。物を見るには、屈折、調節、視力、色覚、視野、固視、眼球運動、輻輳、両眼視機能、視覚情報処理などが関連し、それぞれがきちんと役割を果たしていることが大切です。

通常行われれているメガネ検査

ほとんどの施設ではメガネを作るための検査として屈折検査、調節検査、視力検査なを行っています。場合によっては色覚、視野の検査も眼科では行なっているようです。 屈折、調節、視力を測定するとき測定しない方の眼をふたして行う検査がありますが、これを片眼遮蔽屈折検査と言います。この検査では眼光学系部分での結像の過不足(遠視・近視・乱視)や調節力の不足(老視)及び裸眼視力、矯正視力等を知ることが出来ます。通常メガネを作るための検査はおおかたこの辺までのデータを元に作られているのではないでしょうか。
(参考:両眼開放屈折検査

両眼視検査は絶対必要な検査

残りの固視、眼球運動、輻輳、両眼視機能、視覚情報処理等が正常かどうかを確かめるには両眼視検査や両眼視機能検査が必要になります。筆者は両眼視検査は視覚領域の基礎的部分と考えています。基礎的部分が正常であれば通常の視力検査でメガネの度数を求めてもまず問題ないと考えています。しかし 基礎的部分が正常であるかどうかは残念ながら両眼視検査をしないと解らないのも事実です。その基礎的部分の知識と検査は広くてとても深いものですが、「よく見えるメガネ」そして「楽に見えるメガネ」処方には絶対必要な事と考えています。つまり両眼視検査を行ったうえで結像の過不足等を矯正すべきだと。

検査図

両眼視不良

両眼視不良には

など沢山あります。それぞれ検査も多岐・多量に渡っています。病的なものを除きなるべく解りやすくお話して参りたいと思います。

チェックしてみましょう

  1. 目が疲れる、目に違和感がある、目が乾く、まばたきが多い。
  2. 首や肩がこる、背中まで痛くなる。
  3. 時々読んでいる本の文字が二重に見える。
  4. パソコン作業等近くで見る仕事に集中できない。
  5. 近くの物から遠くの物を見ようとしたときピントがあうまで時間がかかる。
  6. 物が見る方向で見え方がちがう。
  7. 車の幅寄せがうまくできない。
  8. 時々運転をしていて道路のセンターラインが二重に見える。
  9. 夜間の運転で車間距離がうまくとれない。
  10. 深視力試験に通らなかったり更新のたびに再試験を受けてやっと通っている。
  11. 歩いていて段差がわからず転びそうになる。
  12. 3Dテレビや裸眼立体視(ステレオグラム)が立体的に見えない。
  13. 読むのに非常に時間がかかる。
  14. 行飛ばし、同じ所を何回も読む。

両眼視機能不良でよくある具体的状態とは?

  1. 目の疲れと肩こりでマッサージを続けていたが、効果が思わしくないとのことで担当施術者から両眼視検査を受けた上で必要ならメガネを作ったら、とアドバイスを受けた。
    (上下斜位と輻輳不良が原因、両眼視プリズムメガネとビジョントレーニング(VT)指導で解決した。
  2. 今まで車の幅寄せがうまく出来ないので「どうしてなのかな?」と気になっていたところ、深視力試験でひっかかってしまった。
    (内斜位が原因、両眼視プリズムメガネで解決)
  3. 今回、深視力にひっかかったが、時々道路のセンターラインが二本に見え、危ない思いをした。そんな時、まばたきをすると大丈夫だった。
    (眼球運動不良、VTを指導して解決)(糖尿病性網膜症もあり)
  4. 遠くがよく見えるようにと新調したメガネは、疲れて常用出来ず、やむなく度数を落としたものを過去に何度も作った。
    (上下斜位が原因で両眼視プリズムメガネで解決)
  5. 行の読み飛ばしや、同じ行を読み返す事があり、集中力が続かないと感じていた。
    (上下斜位が原因で両眼視プリズムメガネで解決)
  6. まだ24歳と若いのに近視のメガネを掛けたままでの近業が辛いので、その時はメガネを外していた。自分だけが特別だという意識は全くなかった。
    (内斜位と眼球運動不良が原因で両眼視プリズムメガネで解決)
  7. 白内障の手術(眼内レンズ装用)を受け、メガネも作ったが、そのメガネでは辛くて長くかけられない。
    (上下斜位が原因で両眼視プリズムメガネで解決)

■両眼視検査をしている施設

もしチェックしてみて気になるところがございましたら両眼視検査及び両眼視機能検査を実施している施設を下記にご紹介しておきますのでご相談されたらいかがでしょうか。

参考までに「両眼視機能検査」を行っている施設の一部をご紹介しておきます。

参考文献

『基礎両眼視』; キクチ眼鏡専門学校教授   関 真司著
『両眼視機能検査の基礎』; 元)早稲田眼鏡専門学校講師 和泉 行男著
『両眼視』; 岡山大学眼科教授 大月 洋編集
『プリズムと斜視』; Suzanne Veronneau-Troutman著  大阪大学 不二門 尚・斉藤 純子訳
『斜視・弱視の診断検査法』; 前)自治医科大学眼科 山本 裕子著 帝京大学客員教授 原田政美監修
『視能学』;丸尾 敏夫編集   久保田伸枝 深井小久子著
「目で見る視力・屈折検査の進め方」 所 敬、山下 牧子著

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